@IDX:10200
@OFF:0xf5
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:10201
@OFF:0x127
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:10202
@OFF:0x155
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:10203
@OFF:0x1df
@SPK:
@JPN:　夏の強い日差しが俺を覚醒へと導く。
@ENG:

@IDX:10204
@OFF:0x211
@SPK:
@JPN:　否応なく現実に引き戻され、昨日の副院長の非情な　決定を思い出してしまう。
@ENG:

@IDX:10206
@OFF:0x3b1
@SPK:［千草］
@JPN:　明日からあなたには死体洗いをしてもらうわ。
@ENG:

@IDX:10209
@OFF:0x413
@SPK:[\protag]
@JPN:　し、死体洗いですか！？　な、なんで俺がそんなこと……。
@ENG:

@IDX:10211
@OFF:0x504
@SPK:［千草］
@JPN:　理事会であなたの雇用形態が問題になってね。
@ENG:

@IDX:10214
@OFF:0x566
@SPK:[\protag]
@JPN:　理事会で？　どうしてまたそんなことに？
@ENG:

@IDX:10216
@OFF:0x5d1
@SPK:［千草］
@JPN:　この病院ってね、本当はアルバイトを使っちゃいけないことになってるのよ。
@ENG:

@IDX:10219
@OFF:0x64f
@SPK:[\protag]
@JPN:　バイト禁止……ですか？　高校生じゃあるまいし、なんでそんな決まりが？
@ENG:

@IDX:10221
@OFF:0x6d8
@SPK:［千草］
@JPN:　ほら……ここって研究機関的な色合いが強いでしょ？　だから守秘義務の問題とか色々あってね、きちんと契約して正規の職員として雇わないといけないのよ。
@ENG:

@IDX:10224
@OFF:0x7a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃ、じゃあ俺も正規の職員に……。
@ENG:

@IDX:10226
@OFF:0x807
@SPK:［千草］
@JPN:　ごめんなさいね。採用基準が短大もしくは大学卒以上なのよ。
@ENG:

@IDX:10229
@OFF:0x877
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなぁ……。
@ENG:

@IDX:10231
@OFF:0x8ce
@SPK:［千草］
@JPN:　でね、唯一私が自由にできるのがこの仕事なの。
@ENG:

@IDX:10234
@OFF:0x932
@SPK:[\protag]
@JPN:　死体洗い……ですか？
@ENG:

@IDX:10236
@OFF:0xa05
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、そう。何を怖がってるのかみんな自分の管轄にしたがらなくてね……で、結局、経営陣の中で最年少の私に押しつけられたってわけ。
@ENG:

@IDX:10239
@OFF:0xabb
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……。
@ENG:

@IDX:10241
@OFF:0xb0a
@SPK:［千草］
@JPN:　ま、そんなことはどうでもいいわ。それで、やってくれるの？それとも退職してあの寮から出て行く？
@ENG:

@IDX:10244
@OFF:0xb9e
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:10246
@OFF:0xbed
@SPK:［千草］
@JPN:　どうするの？
@ENG:

@IDX:10249
@OFF:0xc31
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……先に条件のほう聞いてもいいですか？
@ENG:

@IDX:10251
@OFF:0xd16
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、別にいいわよ……契約は１ヶ月単位。報酬は月３０万。今のところ、２週間連続で働いてもらって、そのあとは完全休養になる予定。
@ENG:

@IDX:10254
@OFF:0xdcc
@SPK:[\protag]
@JPN:　それって、実働２週間で月給３０万ってことですか？
@ENG:

@IDX:10256
@OFF:0xe41
@SPK:［千草］
@JPN:　まあ、そういうことね。
@ENG:

@IDX:10259
@OFF:0xe8f
@SPK:[\protag]
@JPN:　今の寮からは出て行かなくていいんですよね？
@ENG:

@IDX:10261
@OFF:0xefe
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。この病院の労働従事者であることに変わりはないから。業務内容が変わるってこと以外は、今までと同じと思ってもらって構わないわ。
@ENG:

@IDX:10264
@OFF:0xfb6
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……分かりました。それなら引き受けます。
@ENG:

@IDX:10266
@OFF:0x102d
@SPK:［千草］
@JPN:　そう。それじゃあ早速、明日から働いてもらうわ。
@ENG:

@IDX:10269
@OFF:0x1093
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、明日からですか！？
@ENG:

@IDX:10271
@OFF:0x1168
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。何か問題でもある？
@ENG:

@IDX:10274
@OFF:0x11b8
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ……ありません。
@ENG:

@IDX:10275
@OFF:0x12a1
@SPK:
@JPN:　…………早まったかもしれない。
@ENG:

@IDX:10276
@OFF:0x12cf
@SPK:
@JPN:　よく考えてみれば、ここで働き続けなきゃいけない　理由なんてないんだ。
@ENG:

@IDX:10277
@OFF:0x1323
@SPK:
@JPN:　別によそでもっと払いのいい仕事はあるだろうし、　ここにいないと医者になる勉強ができないわけでも　ない。
@ENG:

@IDX:10278
@OFF:0x13ab
@SPK:
@JPN:　……死体……か……。
@ENG:

@IDX:10279
@OFF:0x13cf
@SPK:
@JPN:　まあ、多分、慣れれば大丈夫……か？
@ENG:

@IDX:10280
@OFF:0x1431
@SPK:
@JPN:　うわっ！
@ENG:

@IDX:10281
@OFF:0x1449
@SPK:
@JPN:　な、なんだ？
@ENG:

@IDX:10282
@OFF:0x1477
@SPK:
@JPN:　……って、俺またメモ帳なんか握り締めてるよ。
@ENG:

@IDX:10283
@OFF:0x14b3
@SPK:
@JPN:　それに……いま光らなかったか？　このメモ帳？
@ENG:

@IDX:10284
@OFF:0x1501
@SPK:
@JPN:　『光と共に可能性が記される。
@ENG:

@IDX:10285
@OFF:0x152d
@SPK:
@JPN:　　望むものを破り取れ。
@ENG:

@IDX:10286
@OFF:0x1553
@SPK:
@JPN:　　破り去りし時、新しい世界への扉が開く』
@ENG:

@IDX:10287
@OFF:0x159f
@SPK:
@JPN:　最初のページには、昨日と同じ文字が並んでいる。　
@ENG:

@IDX:10288
@OFF:0x15fc
@SPK:
@JPN:　そうだ！
@ENG:

@IDX:10289
@OFF:0x1614
@SPK:
@JPN:　確か、金持ちがどうとか書いてあったはずだ。
@ENG:

@IDX:10290
@OFF:0x164e
@SPK:
@JPN:　ウソでもいい、とりあえず破ってみよう！
@ENG:

@IDX:10291
@OFF:0x1694
@SPK:
@JPN:　パラパラとめくってみる。
@ENG:

@IDX:10292
@OFF:0x16bc
@SPK:
@JPN:　…………あれ？
@ENG:

@IDX:10293
@OFF:0x16da
@SPK:
@JPN:　ない？
@ENG:

@IDX:10294
@OFF:0x16f0
@SPK:
@JPN:　ないぞ！？
@ENG:

@IDX:10295
@OFF:0x171c
@SPK:
@JPN:　あ！　あった！
@ENG:

@IDX:10296
@OFF:0x173a
@SPK:
@JPN:　……ってあれ？
@ENG:

@IDX:10297
@OFF:0x1771
@SPK:
@JPN:　で、光ったってことはつまり……。
@ENG:

@IDX:10298
@OFF:0x17b5
@SPK:
@JPN:　パラパラとめくってみる。
@ENG:

@IDX:10299
@OFF:0x17f1
@SPK:
@JPN:　　　　　　　　『ＸＸ×ＸＸ』
@ENG:

@IDX:10300
@OFF:0x182f
@SPK:
@JPN:　は？
@ENG:

@IDX:10301
@OFF:0x1843
@SPK:
@JPN:　なんだこりゃ？
@ENG:

@IDX:10302
@OFF:0x187c
@SPK:
@JPN:　他のページも探してみる。
@ENG:

@IDX:10303
@OFF:0x18a4
@SPK:
@JPN:　……だが、いくら探しても、金持ちの『か』の字も　見つからない。
@ENG:

@IDX:10304
@OFF:0x18f2
@SPK:
@JPN:　こんなことなら昨日試してみるんだった……。
@ENG:

@IDX:10305
@OFF:0x193e
@SPK:
@JPN:　どうする？　試しに『ＸＸ×ＸＸ』ってのを破って　みるか？
@ENG:

@IDX:10306
@OFF:0x199d
@SPK:
@JPN:　えーっと、なんて読むんだこれ……。
@ENG:

@IDX:10307
@OFF:0x19cf
@SPK:
@JPN:　ダブルエックスかけるダブルエックス……か？
@ENG:

@IDX:10308
@OFF:0x1a1b
@SPK:
@JPN:　どうする？
@ENG:

@IDX:10309
@OFF:0x1a35
@SPK:
@JPN:　このわけの分からないのを破ってみるか？
@ENG:

@IDX:10310
@OFF:0x1a7f
@SPK:
@JPN:なんでもいい、破ってみよう
@ENG:

@IDX:10311
@OFF:0x1aa0
@SPK:
@JPN:まさか、こんなの破るもんか
@ENG:

@IDX:10312
@OFF:0x1af9
@SPK:
@JPN:　もう、何でもいい。
@ENG:

@IDX:10313
@OFF:0x1b1b
@SPK:
@JPN:　とにかくこの状況が変わる可能性があるなら何でも　試してみよう。
@ENG:

@IDX:10314
@OFF:0x1b89
@SPK:
@JPN:　メモ帳をピリリと破り取る。
@ENG:

@IDX:10315
@OFF:0x1bb3
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:10316
@OFF:0x1bcd
@SPK:
@JPN:　……何も起きない。
@ENG:

@IDX:10317
@OFF:0x1c01
@SPK:
@JPN:　だよな。
@ENG:

@IDX:10318
@OFF:0x1c19
@SPK:
@JPN:　メモを破ったくらいで何か起きるわけないよな。
@ENG:

@IDX:10319
@OFF:0x1c55
@SPK:
@JPN:　ははははは……はあ。
@ENG:

@IDX:10320
@OFF:0x1c8b
@SPK:
@JPN:　仕方ない。
@ENG:

@IDX:10321
@OFF:0x1ca5
@SPK:
@JPN:　現実逃避はこれくらいにして……。
@ENG:

@IDX:10322
@OFF:0x1d4a
@SPK:
@JPN:　……って、なんだ？
@ENG:

@IDX:10323
@OFF:0x1d7c
@SPK:
@JPN:　ど、どうしたんだ？
@ENG:

@IDX:10324
@OFF:0x1d9e
@SPK:
@JPN:　なんでこんなに真っ白なんだ？
@ENG:

@IDX:10325
@OFF:0x1dca
@SPK:
@JPN:　そ、それに瞼が急に重くなってきた。
@ENG:

@IDX:10326
@OFF:0x1dfc
@SPK:
@JPN:　どういうこと……なんだ……。
@ENG:

@IDX:10327
@OFF:0x1e28
@SPK:
@JPN:　眠くて、眠くて仕方がない……。
@ENG:

@IDX:10328
@OFF:0x1e68
@SPK:
@JPN:　いくらあがこうとも無駄な抵抗だった。
@ENG:

@IDX:10329
@OFF:0x1e9c
@SPK:
@JPN:　いつしか意識は眠りに捕らわれ、思考の波もそこで　途絶えてしまった。
@ENG:

@IDX:10330
@OFF:0x1f54
@SPK:
@JPN:　そうだよ。
@ENG:

@IDX:10331
@OFF:0x1f6e
@SPK:
@JPN:　こんなの破ったら何が起こるか分からないぜ。
@ENG:

@IDX:10332
@OFF:0x1fa8
@SPK:
@JPN:　っていうか、このメモを破ったくらいで何か起きる　わけないよな。
@ENG:

@IDX:10333
@OFF:0x1ff6
@SPK:
@JPN:　ははははは……はあ。
@ENG:

@IDX:10334
@OFF:0x202c
@SPK:
@JPN:　仕方ない。
@ENG:

@IDX:10335
@OFF:0x2046
@SPK:
@JPN:　現実逃避はこれくらいにして、仕事に行くか。
@ENG:

@IDX:10336
@OFF:0x2080
@SPK:
@JPN:　『死体洗い』にな……。
@ENG:

@IDX:10337
@OFF:0x20a6
@SPK:
@JPN:　はぁ……。
@ENG:

